無題

夢を見た



みんなの頭上から見ている


家の和室

一人の人間が寝かされている


居間を見る

アタシは一瞬で理解した


アタシは寝かされている人の横に立った

覆いかぶさったモノをめくる


あれ、実態なんてないハズなのに触れるよ？


ズレた顔を整える

無機質なまでに冷たい肌

嫌にリアルな感触の白い布



もう一度空中へ戻る

すると従兄妹達が入ってきた


皆、ぽろぽろと泣き出す


アタシは冷静な気持ちでそれを見て２階の自室へ

机の前に立ったとき、ソレが現れた

ソレは言った

「アナタは手紙を書くことが出来ます。どうぞ。」

そういってレターセットをアタシに渡す

そういわれても。。

なにを書けばいいんだろう

誰に書けばいいんだろう



そうだ

百人一首大会

頑張ってって伝えなきゃ

なんとしてでも勝ってよって伝えなきゃ

クラスのみんなに書かないと


・・・まぁいいや

めんどくさくなっちゃった

全員に書こうと思ったら大変だもんね

みんな頑張れ～



ところ変わって広い場所

やっぱりアタシは高い場所に居るんだけど、

人間がいっぱいいるよね



あ、泣いてる


ゴメンね、こんな事になったせいで泣かせちゃって

ありがとう、泣いてくれて



そう思ったら涙が出た

嫌だ



寂しいよ



一人はヤダ


なんでアタシだけ

どうしてこうなっちゃったの

なんでみんな一緒じゃないの


嫌だ

嫌だよ



死にたくない